目星と調味料のススメ

全然グルメじゃないブログ

「SAVE THE CATの法則」読んだよ

f:id:meboshi:20190208185241j:plain

「SAVE THE CATの法則」ブレイク・スナイダー著、読んだよ。

サブタイトルが「本当に売れる脚本術」っていうんだけど、その名の通り、映画の脚本を書くための本なんだ。

でも、なんらかの物語を創作する上で勉強になる本だったから、紹介することにしたよ。

読んでダメだった本を紹介してもしょうがないからね。

だから、「書評」として紹介しているものは、僕がオススメしている本だということだ。

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術

  • 作者: ブレイク・スナイダー,菊池淳子
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2010/10/22
  • メディア: 単行本
  • Amazon.co.jp で詳細を見る
 

良かったところ

映画の脚本づくりのための本なんだけど、とても大雑把にいうと

「物語を作る上で気をつけること」

というポイントが多く記載されている本なんだ。

つまり、

登場人物はこういう風が好ましい、とか、

序盤はこうした方が良い、とか、

こんな展開だとお客さんがしらけてしまう、とか、

こういうストーリーは反則だ、みたいな感じだ。

こう書いてしまうと、本の指示通りに物語を作るマニュアル本なんだな、と感じる人もいるかもしれないが、そうではない。

もちろん、指示通りに作るのも勉強になるだろうが、実はもっと汎用性に富んだ本である、ということだ。

一番は、自分の作った物語を客観的に見ることが出来るようになる、ということ。

もちろん人の作ったものでも良いんだけど、自分の作ったものとなると、客観的に見ることは絶望的に難しい。

どこに主観が入っているのか、どこまでちゃんと客観視できているのかを把握することすら困難だ。

これを一つ一つ分析し、分類することで物語を俯瞰して見ることができるようになる。

物事を観察するときの、自分の意識を変えることができる。

物語を作る時のみならず、どこが良くないのか、どうすれば良い展開に持っていけるのかなど、物語作りの改善にも役立つ、ということだ。

映画を見たり、小説を読んだりしても、

「主人公がここでこういう行動を取るのは、こういう理由からだ」

とか、

「こういう展開だからすごく盛り上がるんだな」

なんていう風に分析できたりする。

自分の中に取り込める経験値に差が出てくるようになるんだ。

良くないところ

「物語の作り方を説明した本」という捉え方をすると、この本は合わないかもしれない。

どうやって物語は構成されているのか、ということを説明した本だからだ。

物語作りの進め方を説明したところもあるんだけれど、本質はそこじゃあないんだよな。

それに、「本当に売れる脚本術」とある通り、売れる脚本を書くために書かれた本だ。

奇抜なアイディアの出し方とか、今までになかった発想で業界を震撼させたいとか、自分の個性を発揮して誰にも似ていないものを作りたいとか、そういう人のための本ではない。

あくまで、今まで普通に売れている映画はどういう風に構成されているのか、という説明をした本だ。

「マニュアル通りに作ったら、みんな同じようなものになってしまうじゃないか」

という人もいるだろう。

しかし、どんなものが普通で、普通はどんな作り方をするのか、ということを知らなければ、

「普通でないもの」

を作ることはできない。

そういう意味では、物語を必要とする全ての人にオススメできる本だね。