目星と調味料のススメ

全然グルメじゃないブログ

「サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」読んだよ

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サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

正垣 泰彦(著)

読んだよ。

この本は、サイゼリヤ創業者による経営指南本だ。

サイゼリヤといえば、理系思考による合理的な考えで経営されていることで有名だよね。

たまにテレビで特集されてるから、それで観たわ。

それからずっとこの本のことも気になってたんだけど、やっと読みました。

ネットでも話題になってたし。

「理系経営者」

なんて呼ばれているから、どんな奇抜な考えをしているのか、なんて身構えて読んでみたんだけど、突拍子も無いことが書かれているわけではない。

世の中の

「トップ」

とか、

「成功者」

なんて呼ばれている人たちも

「成功への指南書」

といった感じの本を出しているけど、この本もそれらと同じく、一貫した考えがあり、学ぶところが多いものだったね。

もちろん、

「飲食店の経営者が読む本」

というわけではない。

誰が読んでも勉強になる本だと思うよ。

サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ (日経ビジネス人文庫)

サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ (日経ビジネス人文庫)

 

良かったところ

こういった「指南書」というか、「成功体験談」というのか、「教則本」といった趣の本に共通していることに、

「本に書かれていることを、そのまま実践しても成功するわけではない」

というのがある。

もちろん、その本の内容をどう受け止めようが読者の勝手だろうが、

「結果論」

で内容が書かれている場合があるからだ。

いや、もう、

「成功体験談による指南書は、すべて結果論で書かれてる」

と言い切ってしまっても良い。

こういった「成功体験談」などで例えられるのが、じゃんけん大会の優勝者だ。


「最初にグーを出して勝ちました」

「次にチョキを出して勝ちました」

「次に……」

「そして、最後にパーを出して勝ったら、世界のトップに立っていました」


と、こういった体験談があっても、

「そうか、最初にグーを出せば良いんだな」

とはならない。

成功者は、なぜ最初にグーを出したのか、説得力たっぷりに語るだろうが、それは単に

「偶然」

かもしれない、ということだ。

「運が良かった」

だけかもしれない。

それが、世の中に溢れる「成功への指南書」に当てはまると思っている。

では、これらの本には読む価値がないのか、というと、もちろんそうではない。

なぜかというと、僕はまだ、

「じゃんけんの選択肢にグーがあることを知らない」

からだ。

じゃんけんをしよう、という時に「パー」しか出せなければ勝負にもならない。

「グー、チョキ、パー」

と三種類の武器が揃って、初めて勝負になるのだ。

ただ、そのうちのどれを出せば勝てるのかは、その時の状況によって変わってくる、というだけのこと。

こういった指南書は、それに従うのではなく、

「自分の武器を増やす」

という目的で読むのが良いんだろうね。

この本からも、多くの武器が手に入ると思うよ。

良くないところ

理路整然とした戦略で飲食業界に旋風を巻き起こしたと言われていたサイゼリヤだが、近年は業績が振るわないようだ。

先日も、

「既存店客数が十五ヶ月連続で前年割れ」

というニュースが流れてきた。

これでは、本書の信頼性というか、ありがたみというか、

「本当にこの本、勉強になるの?」

なんて思ってしまうところだ。

まあ、僕も散々

「世の中の成功は運」

ともとれるようなことを上で書いてしまっている。

以前は通用した手法が時代が変わるにつれ通用しなくなる時がくるだろうし、時が同じでも場所や環境など条件によってうまくいかないこともあるだろう。

あの偉そうにしていたマネーの虎の成功者連中も、今では軒並み落ちぶれているらしいではないか。

運で得た成功を、自分の力だと勘違いした結果である。

……いや、ついでのように人の悪口を書いている場合ではない。

サイゼリヤの業績だが、その内容を見るに、これは一時的なもので、いずれは盛り返すものだと思っている。

本書にも、一時は客足が遠のいたが、その経営判断でより成長したというエピソードもあるのだ。

今回の客離れも、冷静に分析し、既に適切な対処へと動いているんだろうな。